ビジネスメールで「ご承知おきの程よろしくお願い致します」を使う際の注意点

ビジネスシーンにおいては、常に正しいマナーが求められます。

その中でも特に敬語は使いこなすのが難しい部分の一つなのではないでしょうか。

この記事では、ビジネスメールでよく使われる「ご承知おきの程よろしくお願い致します」という表現が適切な敬語かどうか、また、他の表現方法についても解説していきます。

ビジネスメールを作成される際のの参考にしてください。

目次

「ご承知おきの程よろしくお願い致します」は適切な敬語か?

「ご承知おきの程よろしくお願い致します」は正しい敬語表現です。

一般的なビジネスシーンや目上の人に使うには適しており、礼儀正しい表現です。

「ご承知おきの程よろしくお願い致します」という言葉は、「了承」や「理解」という意味の「承知」に、「ご」をつけて敬意を表しています。

「~おきの程」は、相手に対して丁寧に依頼するときに使う敬語です。

「よろしくお願い致します」は、何かを依頼する際に一般的に使われる表現で、これらが組み合わさることで、相手への敬意と配慮が表現されます。

この表現はビジネス環境や目上の人に対して使用するのに適しています。

実際の使用例

以下に、「ご承知おきの程よろしくお願い致します」を使った実際の例文を紹介します。

【会議の日程の確認】

「来週の会議の日程につきまして、ご承知おきの程よろしくお願い致します。ご都合の良い時間を教えていただけますと幸いです。」

【面談の日時設定】

早速ですが、先日ご提案いただいたプロジェクトにつきまして、詳細をご相談させていただきたく存じます。貴重なお時間を割いていただける場合、以下の日程で面談を実施できますと幸いです。

・⚪︎月⚪︎日(⚪︎)14:00〜16:00
・⚪︎月⚪︎日(⚪︎)10:00〜12:00

ご多忙のところ恐縮ですが、上記日程につきましてご承知おきの程よろしくお願い致します。また、ご都合がつかない場合は、他の候補日をご提案いただけますと助かります。

何卒よろしくお願い申し上げます。

【書類の提出期限の通知】

「書類の提出期限を来週金曜日に設定いたしました。ご承知おきの程よろしくお願い致します。」

【新規プロジェクトの案内】

「新しいプロジェクトが始まりますので、業務内容に変更があります。ご承知おきの程よろしくお願い致します。」

これらの例からわかるように、「ご承知おきの程よろしくお願い致します」は、相手に理解や配慮を求める際に適切に使用できる礼儀正しい依頼や相談の表現です。

他の表現方法

「ご承知おきの程よろしくお願い致します」という表現は、状況に応じて以下のような敬語に置き換えることが可能です。

  • 何卒ご理解をお願い申し上げます
  • ご配慮を賜れれば幸いです
  • ご検討をお願い申し上げます
  • ご了承くださいませ
  • ご確認をお願い致します

これらの敬語を上手に使い分けることで、場面に応じた自然で丁寧な依頼や相談が可能となります。

ビジネスメールでの敬語使用の注意点

ビジネスメールは、職場内外のコミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たします。特に新入社員の皆さんにとって、適切な敬語を用いることはプロフェッショナルな印象を与える基本です。ここでは、ビジネスメールでの敬語使用における重要な注意点をいくつか紹介します。

1. 敬語の基本を理解する

  • 尊敬語:相手の行動や状態を敬う言葉。例:「拝見する」「お聞きする」
  • 謙譲語:自分または自分の所属するグループの行動をへりくだって言う言葉。例:「申し上げる」「いたします」
  • 丁寧語:文末を丁寧にする表現。例:「です」「ます」

2. 間違いやすい敬語の使い分けに注意

  • 誤った敬語の使用は相手に不快感を与えることがあります。例えば、「致します」と「いたします」の使い分けには注意が必要です。「致します」はやや硬い表現で、公式の文書に適しています。

3. 過剰な敬語は避ける

  • 状況に応じて敬語の度合いを調節することが重要です。過剰な敬語はかえって不自然に聞こえることがあります。特に同僚や年齢が近い人に対しては自然体で丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

4. 敬語の一貫性を保つ

  • メール全体で敬語の使い方を一貫させることが大切です。メールの冒頭で敬語を使い始めたら、最後までその調子を維持することが望ましいです。

5. 文脈に合わせた敬語を選ぶ

  • 相手の立場や文脈に応じて適切な敬語を選びましょう。上司や顧客に対しては尊敬語を多用し、自己紹介や自分の行動には謙譲語を用いることが一般的です。

6. シンプルで明確な表現を心がける

  • 敬語を使用することが目的ではなく、相手に伝わることが目的です。複雑な敬語や難解な言葉を避け、シンプルでわかりやすい表現を選びましょう。

ビジネスメールは、あなたの職業的なイメージを形成する要素の一つです。

正しい敬語の使用により、尊敬され信頼されるビジネスパーソンとしての基盤を築くことができます。

まとめ 

「ご承知おきの程よろしくお願い致します」という表現の適切性と代替案【ビジネスメールなど】 ここまで、「ご承知おきの程よろしくお願い致します」がビジネスメールで適切な敬語として使用できるか、その他の表現について検討しました。

敬語の使い方は複雑な場合が多いですが、この機会に様々な表現を覚えておくと有効です。

ビジネスメールでのコミュニケーションにおいて、これらの表現を適切に活用しましょう。

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